1つのWindowsアカウントで複数のDropboxを起動する方法



1台のパソコンで、複数のDropbox(個人向けプラン)を利用されている方は多いのではないでしょうか。

仕事やプライベートや家族など、使い方はそれぞれですが、毎回ユーザを切り替えて作業するのは以外と面倒です。

今回は、1台のパソコン(1つのWindowsアカウント)で、複数のDropboxを起動する方法を解説します。


なお、Dropboxは、「 1台のパソコンで複数のアカウントを使用する方法 」を以下のように公表しております。

Dropbox Basic、Dropbox Plus、Dropbox Professionalプランをご利用の場合は、ご利用のパソコンでユーザーログインごとに別のDropboxアカウントを使用することができます。
これにより同じパソコン上で複数のDropboxフォルダを使用することが可能になりますが、Dropboxの同期機能を活用するには各ユーザーのアカウントを切り替える必要があります。
この方法は、個別のDropboxアカウントを持っていて、同じパソコン上で各自のユーザーログインを使用しているグループや家族に最適です。

 ※ これから解説する方法は、自己責任の下、ご利用をお願い致します


本解説のOSには、Windows7を使用しています。
また、メインユーザとなる1つ目のWindowsアカウントには、Dropboxがインストールされていることを前提としています。

成功すると、以下のように複数のDropboxが起動できるようになります。




解説は、以下の流れとなります。

 1. Windowsユーザアカウントの作成

 2. Dropboxのインストール

 3. バッチファイルによるDropboxの起動

  3.1 バッチファイルの作成
  3.2 バッチファイルの設置


それでは、解説に入ります。

1. Windowsユーザアカウントの作成

まずは、Windowsアカウントを作成します。

このアカウントは、2つ目以降のDropboxを起動するためのWindowsアカウントとなります。

「 コントロールパネル 」から「 ユーザー アカウント 」を選択します。




「 ユーザー アカウントの変更 」から「 別のアカウントの管理 」を選択します。




画面下部にある「 新しいアカウントの作成 」を選択します。




新しいアカウント名 」を入力し、「 管理者 」権限を選択したら、「 アカウントの作成 」ボタンを押します。
( 今回は、Dropbox02アカウントとします )




作成した「 Dropbox02 」アカウントを選択します。




パスワードの作成 」を選択します。




任意のパスワードを入力し、「 パスワードの作成 」ボタンを押します。




これで、Windowsユーザアカウントの作成は完了です。

次は、作成したWindowsアカウント( Dropbox02 )へログインし、「 Dropbox 」をインストールしていきます。


2. Dropboxのインストール

はじめに、スタートメニューの「 シャットダウン 」から「 ユーザーの切り替え 」を選択し、「 Dropbox02 」へログインします。




Dropbox 」公式サイトから「 DropboxInstaller.exe 」をダウンロードし、Dropboxをインストールします。

※ Dropboxのインストールパスは、以下のパス( デフォルト )を前提としています。

プログラム本体: C:\Program Files\Dropbox
Dropboxフォルダ: C:\Users\ユーザ名\Dropbox




Dropboxのインストールが終了すると「 Dropboxを設定 」ダイアログが表示されるので、「 登録 」リンクをクリックします。




氏名、メールアドレス、パスワードを入力し、利用規約にチェックしたら「 登録 」ボタンを押します。




おめでとうございます! 」が表示されたら、「 × 」マークで「 Dropboxを設定 」ダイアログを閉じます。




「 スタート 」 > 「 すべてのプログラム 」 > 「 アクセサリ 」からエクスプローラーを起動し、「 C:\Users\Dropbox02\Dropbox 」に緑色のチェックが付けば成功です。




次に、スタートメニューの「 シャットダウン 」から「 ログオフ 」を選択し、「 Dropbox02 」からログオフします。




3. バッチファイルによるDropboxの起動

メインユーザアカウントから、バッチファイルを介して「 Dropbox02 」ユーザアカウントのDropboxを起動していきます。

3.1 バッチファイルの作成

まずは、Windowsのメインユーザアカウントへログインします。

デスクトップ画面で右クリックし、「 新規作成 」 > 「 テキストドキュメント 」を選択し、空のテキストファイル(.txt)を作成します。




空のテキストファイルをリネームします。
( 今回は、Dropbox02.batとします )




バッチファイル( Dropbox02.bat )を、ドラッグ&ドロップで「 メモ帳 」へ展開します。




以下のソースコードをコピー&ペーストでメモ帳へ貼り付けます。


ソースコード内の「 コンピューター名 」と「 ユーザ名 」を書き換え、バッチファイルを保存します。

コンピューター名: 現在使用しているパソコンのコンピューター名を指定します。
※ コンピューター名は、スタートメニューのコンピューターを右クリックし、プロパティを選択すると確認できます。

ユーザ名: Windowsユーザアカウントを指定します。
※ 今回は、「 Dropbox02 」になります




次にバッチファイルの動作を確認します。

バッチファイル( Dropbox02.bat )をクリックすると、以下のコマンドプロンプト画面が表示されるので、Windowsユーザアカウント( ここではDropbox02 )にログインするときのパスワードを入力します。
※ パスワード入力は初回のみです。




以下のように、Dropboxアイコンが2つ表示されたら、複数の起動に成功です。




次に、Windowsの起動時に、Dropboxが自動起動するように、バッチファイルをスタートアップフォルダへ設置していきます。

3.2 バッチファイルの設置

先ほど作成したバッチファイル( Dropbox02.bat )を以下へ貼り付けます。

パス: C:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
※ ここでのユーザ名は「 Dropbox02 」となります。




現在、ログイン中のWindowsのメインユーザアカウントをログオフし、再び、メインユーザアカウントへログインします。

Windows起動の直後に、コマンドプロンプト画面が表示されます。
※ 一度パスワード認証は通していますので、画面はすぐに消えます。




2つ目のDropboxアイコンも起動されていれば、Dropboxの複数起動は成功です。


まとめ

1つのWindowsアカウントで複数のDropboxを起動するために、以下の作業を解説してきました。

1. Windowsユーザアカウントの作成
2. Dropboxのインストール
3. バッチファイルによるDropboxの起動

この方法を利用すると、以下のように2つ、3つと複数のDropboxを起動することも可能になります。


仮に、正常に動作しなくなった場合には、バッチファイルを削除してしまえば、Dropboxが推奨する方法( Windowsユーザアカウントの切り替え )に戻すことが可能です。

ユーザアカウントの切り替えを面倒に感じている方は、ぜひ活用してみてください。




お疲れ様でした。




Microsoft Store (マイクロソフトストア)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする