切れ痔と肛門狭窄で計4か所の手術【 入院1週間前 】



前回「 はじめての肛門科 」を参照される方は、以下のページをご覧ください。

>> 切れ痔と肛門狭窄で計4か所の手術【 はじめての肛門科 】


はじめて肛門科の診察を受けてから、2週間(入院1週間前)が経過しました。

この2週間は、入院に向けての体作りの期間でした。

アルコールに関しては、一切飲むのを止めました。
(以前は毎日、晩酌に350ml缶のビール・チューハイを、1~2本程度飲んでいました。)

また、コーヒーも利尿作用が強いとのことで、一切飲むのを止めて、変わりに水やお茶を飲むようにしました。

食事に関しては、できるだけ食物繊維の多い野菜や海産物を食べるようにして、揚げ物など油っぽい食事は控えました。

おしりの調子に関しては、処方された薬のおかげで少し痛みが軽減(10段階 → 8段階ぐらい)しましたが、基本的には痛み・出血と戦う日々でした。

毎日、夜は寝る前に座薬を入れなければなりません。

肛門狭窄の上に、イボが邪魔をしているので、毎回グリグリと座薬を押し込まないとならず、痛くてしかたありませんでした。

そして朝は、注入軟膏も入れなければなりません。

注入軟膏は、座薬に比べると先が細いので簡単そうに見えますが、入れるときには痛みのある患部に触れるので、やはり結構な痛みを伴います。

痛みの恐怖で肛門の浅い位置で軟膏を注入してしまい、薬が肛門周辺に溢れてしまうことが何回かありました。

そして、何より大変なのは、朝の排便のコントロールでした。

折角、軟膏を上手に注入しても、排便をしてしまうとやり直しです。

自分の場合は、朝はお腹がゆるくなる体質なので、何度かやり直しをすることがありました。

座薬も注入軟膏も慣れるまでは大変でしたが、この薬の油脂成分のおかげで滑りがよくなり、だいぶ痛みが軽減されました。


入院1週間前の検査

検査の当日、憂鬱な気持ちの中、松島病院へ向かいました。

なぜ憂鬱かというと、この日の検査でも、激痛になることは推測できたからです。


予定している検査は、以下の通りです。

 ・内圧検査 ← たぶん痛いです
 ・心電図検査
 ・レントゲン撮影検査
 ・血液検査
 ・S状結腸内視鏡検査 ← 絶対痛いはずです


事前に予約していたため、直接6階の受付へ行きました。

6階のフロアは受付の女性が1人いるだけでシーンとしています。

待合席に座っている時も、自分以外は誰も来ませんでした。

この静けさは、1階や2階と比べる雲泥の差です。
( あとで知ったのですが、6階は特別個室のある階で、一般の患者は居なかったようです )


内圧検査

診察室は、とても広く高級感のある部屋でした。

検査をしてくれる医師は、まだ若い感じの女性の先生でした。

ベッドで横になり、内圧検査の始まりです。


先生 「 おしりに、管を入れていきますね。 」

先生 「 痛くないですか? 」

自分 「 あれ? 思っていたより痛くないです。 」

先生 「 内圧を測るための、お水を入れていきますよ。 」

先生 「 痛くないですか? 」

自分 「 全然、大丈夫です! 」


水が入る時には、少しヒリヒリしましたが、ほとんど痛みはありませんでした。

上手に検査をしてくださった先生に感謝をしつつ、晴々とした気持ちでトイレへ駆け込むことができました。
( おしりに、水が入っているため、気は抜けません )


S状結腸内視鏡検査

次の検査のため、2階のフロアへ移動します。

2階は、大勢の患者で溢れていて、下界へ降りてきたという感じです。

早々に血液検査、心電図検査、レントゲン撮影検査等を済ませ、いよいよ恐怖のS状結腸内視鏡検査です。

検査の前には、S状結腸をきれいにするため、浣腸をしなければなりません。

ベットで横になり、また管を入れられます。

今度は、ベテランの看護師さんです。

何の根拠もありませんが、直感的に嫌な予感がします。


自分 「 前回の診察では、肛門がすごく狭くなっていると言われまして。。。 」

看護師さん 「 少しだけ我慢してくださいね。 」

自分 「 イッターーー! 」


痛過ぎて頭が真っ白になりました。


看護師さん 「 もう少しですよ~ 」


悲痛な叫びも、届きません。
( こんなに痛くなるまで放置した自分が悪いのです )


自分 「 。。。絶句。。。無言 」


管を、抜くときも痛すぎて悶絶してしまいました。


看護師さん 「 もう終わりましたので、衣類を整えてもらって大丈夫ですよ。 」


ダメージが大き過ぎてふらついてしまい、なかなかズボンが履けませんでした。


とりあえず、一旦待合席へ戻り、トイレに行きたくなるのを待ちました。

2回トイレへ行きましたが、下剤のおかげで肛門の裂肛や出血はありませんでした。

再び診察室へ入り、いよいよS状結腸内視鏡検査です。

検査をしてくれる医師は、40~50代ぐらいの優しい物腰の男性の先生でした。


先生 「 管を入れていきます。力を抜いてくださいね。 」

自分 「 はい。 」


今回も猛烈な激痛でしたが、大分痛みに慣れてきたので、耐えることができました。

暫くすると、お腹がパンパンに膨らんでしまい、苦しくて仕方ありませんでした。


自分 「 お腹がかなり苦しいのですが。 」

先生 「 空気で腸を膨らませているので、もう少しだけ頑張ってください。 」


隣りで看護師さんが、額の汗を拭いてくれます。

何とかS状結腸内視鏡検査を終えることができました。

テレビモニタの映像を見ながら、肛門からS状結腸までの状態を先生に説明していただきました。

診断結果は、「 S状結腸内はきれいなピンク色をしています。腸の方は健康ですね。 」とのことで、とりあえず直腸癌などの心配は無そうなので安心しました。


すべての検査を終えてから、医師の診察がありました。

今度は、ベテランの世代と思われる男性の先生で、血液検査の結果や薬の処方等、入院手術に向けてのアドバイスをしていただきました。

血液検査では、コレストロールの値が高く、高脂血症気味とのことでした。

また、座薬に関して痛くて入れるのが辛い旨を伝えると、夜の座薬を注入軟膏に変更してもらえました。


S状結腸内視鏡検査の後遺症

午前中には、無事に検査を終えることができた訳ですが、S状結腸内視鏡検査の後遺症がしばらくしてから表れました。

腸内へ空気を入れられた影響で、お腹が張ってしまい、おならが止まりませんでした。

さらに浣腸された影響も重なり、何度もトイレへ行く羽目になりました。

病院内に居る時はトイレへすぐ行けるのでよかったのですが、病院を出てからもトイレへ行きたくなり、コンビニへ駆け込みました。

結局、仕事に戻るまでに、計7~8回もトイレへ行くことになり、検査後もおしりに相当なダメージを残す結果となりました。


【 入院当日 】へ つづく


次回は、以下のページをご覧ください。

>> 切れ痔と肛門狭窄で計4か所の手術【 入院当日 】




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