切れ痔と肛門狭窄で計4か所の手術【 入院当日 】



前回「 入院1週間前 」を参照される方は、以下のページをご覧ください。

>> 切れ痔と肛門狭窄で計4か所の手術【 入院1週間前 】


前回の入院前検査から1週間が経過しました。

この1週間は、入院に向けての体作りだけでなく、入院手続きと準備に追われる日々でした。

入院のご案内( パンフレット )を読んだり、入院申込書や手術同意書など、必要書類を書かなければなりません。

書類の中には、連帯保証人に記入してもらう欄などもあり意外と手間が掛かります。

入院費用も現金で準備しておかなければなりません。

また、入院中に必要になる備品を揃えなければなりません。

自分の場合は、洗面用具やスリッパといった備品の他に、三種の神器「 暇つぶしの書籍 」、「 いびきなどの騒音から身を守る耳栓 」、「 日光を遮断するアイマスク 」も事前に揃えました。

ちなみに、ほとんどの備品は病院内の売店で購入することができます。

書籍に関しては、雑誌類を購入することができますし、文庫本のレンタルもなども行っているようでした。

ただし、販売価格は定価になりますので、積み重なると結構な金額になるかと思います。

事前に揃えられる物は、入院前に購入しておくことをおすすめします。


入院当日

入院日( 日曜日 )の朝。

受付は、11:45からです。

日曜日なので、病院内は関係者と入院患者しかおらず、落ち着いた雰囲気です。
( 日曜日は、入院患者のみ受付けているようです )

待合席に、ぞくぞくと入院患者が集まってきます。

この日に入院する患者は、概ね15人。男女比は、7対3といった感じでしょうか。

アタッシュケースを手に一人で来院する人、夫婦で来院する人、家族連れで来院する人など様々です。

受付から順番に名前が呼ばれ、健康保険証、診察券、必要書類を提出して手続きをします。

個室や4床室など、差額病床を予約している人( 一般病床以外の人 )は、ここで前納金を払っているようでした。

無事に受付が済んだら3階へ移動します。

薬剤師さんと薬や食べ物のアレルギーについて問診があります。

自分の場合は、とくに飲んでいる薬や食物アレルギーなどは無かったので、すぐに問診は終わりました。

次は、5階のラウンジへ移動します。

この階が、自分の病床がある階となります。

しばらくラウンジで待機していると、看護師さんから声が掛かり、体調面や手術前の準備などについて、問診があります。

問診が終わると、いよいよ病室へ案内されます。
( できれば窓際のベッドだと開放感があるので助かります )


「 ... 」。


結果、自分のベッドは、5人部屋のど真ん中でした( 残念 )。


看護師さん 「 今日から入院する○○さんです。よろしくお願いしますね~ 」

患者さん達 「 。。。 」

自分 「 ○○です。よろしくお願いします。 」

患者さん達 「 。。。 」


どうやら同部屋の皆さんは、照れ屋の方が多いようです。
( ちなみに病床のカーテンはすべて閉まっていました )


病室

病室は、しっかり清掃が行き届いていて、とても清潔感があります。

病室横に個人ロッカーがあるので、大きな荷物や衣類は収納できます。

テレビや金庫も完備してあるので、特に不自由は無さそうです。


早速、荷解きをして病衣に着替えます。

病衣 」は、事前に申し込みしておくと、1日100円で借りることができます。

日中の病院内は少し暑かったので、自分の場合は、上着はTシャツを着て、ズボンは病衣を着ていました。

パジャマや寝巻きを持参できますが、持ってくる手間や洗濯代を考えると病衣がおすすめです。

次に、2階の売店へ「 入院セット 」と呼ばれる備品と「 飲料水 」を買いに行きます。

入院セットには、以下の備品が入っていて、価格は3,100円です。

・座浴容器 1個
・T字帯 1枚
・パッドL 1枚
・パッドM 5枚

座浴 」とは、おしりをお湯につけて洗い流すことを言います。

座浴容器は、プラスチック製の容器で、手術後のおしりを清潔に保ち、排便時の痛みを軽減してくれる重要アイテムです。

はじめて座浴容器を見たときは「 なんだこれは。 」と思いましたが、手術後は毎日使うことになり、その有り難味を身をもって実感することになります。

おそらく松島病院の長い歴史の中で、座浴容器も日々改良を重ね、今日の形状に至ったのでしょう。
( 実際は不明ですが、そんな気がしています )

※「 入院セット 」の購入費用は、医療費控除の対象になるそうです。


飲料水は、ストロー付きのペットボトル( 500ml )を3本以上買います。

手術後は翌日まで起き上がることは禁止なので、水を飲むときは仰向けか、横を向きながらになります。

そのため、500ml程度の軽めのペットボトルとストローがベストな組み合わせとなります。


買い物を終えてから、手術前の最後の診察のため2階へ移動します。

今回の診察は、30代ぐらいの若い男性の先生でした。


先生 「 かなり肛門が狭くなっていますね。 」

自分 「 もう言われなくても分かっていますとも( 心の叫び ) 」


はい。今回も鬼のような激痛でした。

この松島病院ではじめての診察を受けてから、肛門に管を入れられるのは、これで5回目です。

この状況にはだいぶ慣れましたが、結局痛みには慣れませんでした。


手術の前夜

18:00、夕食の時間です。

手術の前夜なので、「 おかゆ、白身魚のムニエル、お茶 」だけの軽食でしたが、とても美味しくいただくことができました。

そして、食後にコップ1杯分の下剤を服用します( スポーツドリンクのような味です )。

これで明日の夕方まで食事をとることはできません。

なお、水は明日の早朝6:30まで飲むことができます。

下剤を飲んで1時間ぐらいしてから、お腹がゴロゴロしてきたので、トイレとベッドを行ったり来たりです。

落ち着かないので、ラウンジへ行き、外の景色を眺めながら休んでいました。

しばらくすると、他の病室の患者さんが現れ、身長、体重を測り始めました。
( ラウンジには、身長・体重計や血圧計が置いてあります )

ちょうどよい機会だったので、少し雑談をさせていただきました。

その患者さんは、痔核根治手術のため入院し、イボ痔を2つ除去したそうで、明日退院するとのことでした。

手術中や手術後の経過や尿道カテーテルの話など、貴重な情報を得ることができました。

「 辛い時は我慢せず、すぐに看護師さんに伝えた方がよいですよ。 」という言葉に何となく救われた気がしました。

話し込んでいると、また一人患者さんが現れ、会話に参加してきました。

その患者さんは、昨日、肛門狭窄の手術をしたそうで、歩き方がおぼつかない様子でかなり辛そうでした。

自分も肛門狭窄の手術をするので、かなり悲観的な気分になりましたが、手術前に鎮静剤を投与してもらうとかなり楽になる等の話を聞けたことは、プラス材料でした。

消灯時間の21:00になり、雑談はお開きとなりました。

消灯から明け方に掛けて、下剤の作用がピークとなり、6~7回トイレへ行くことになりました。

最後の方は肛門がヒリヒリと痛く限界寸前でしたが、明日までの辛抱と思い頑張れました。

明日の手術は、午前中です。

少しでも睡眠をとっておきたいところでしたが、ほとんど眠ることができずに朝を迎えました。


【 手術当日 】へ つづく


次回は、以下のページをご覧ください。

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