切れ痔と肛門狭窄で計4か所の手術【 手術後( 2日目 ) 】



前回「 手術後( 翌日 ) 」を参照される方は、以下のページをご覧ください。

>> 切れ痔と肛門狭窄で計4か所の手術【 手術後( 翌日 ) 】


手術後、2日目の朝6:00。

目が覚めると、お腹が張っているような感じがしました。

ついに、手術後はじめての排便タイムがやってきたようです。

手術後の経過に対する期待感と恐怖心が脳裏をかすめます。

切れ痔を経験している方でないと分からないと思いますが、切れる瞬間のあの感覚と痛みはまさに恐怖そのものなのです。


念のため、「 座浴 」の容器を持ってトイレへ向かいます。

座浴については、以前にも少し触れましたが、おしりをお湯につけて洗い流すことを言います。

以下の青いプラスチックのような器が座浴の容器です。



この座浴容器は、松島病院でしか購入することのできない非売品です。

使い方は、御虎子( おまる )をイメージすると分かりやすいかもしれません。

まず、様式トイレの便器の上にセットして、お湯を張ります。

座浴容器の上に座ると、おしりの患部( 肛門 )にお湯が触れるので、ゆっくりおしり動かしながら肛門を洗い流します。

洗い終わったら、ストッパーを上げ、そのままお湯をトイレに流して終了です。

座浴をすることでおしりをいつも清潔に保つことができます。

また、お湯を使うことでリラックス効果が生まれるので痛みが軽減します。

さらに、血行がよくなるので治癒を早める効果もあるそうです。

変な形をしたプラスチック容器のように見えますが、緻密に計算された、実に機能的な治療器具です。

長い年月の中で改良に改良を重ね、現在の形になったのでしょう。( たぶんですが。。。 )

大正時代から続く、松島病院の歴史を感じずにはいられません。


手術後はじめての排便

トイレへ行き、排便の準備に入ります。

当然ですが、力むようなことは一切しません。

あくまで自然に出てくるのをひたすら待ちます。

しかし、松島病院では、3分ルールというものがあり、「 トイレにいる時間は3分まで! 」と徹底して指導が行われます。

トイレに籠る時間が長いと、それだけ肛門に掛かる負担が増えます。

これは患者だけに限らず、仮に健常者の方の場合でも、痔になるリスクが高まるのだそうです。

多少の宿便感や切りが悪い場合であっても、立ち上がってトイレを終わらせることが大切なのです。


結局、3分が経過してしまったため、一度病室に戻ることにしました。

ベッドで休んでいると、すぐにまたお腹が張ってきました。

またトイレへ行き、排便の準備に入ります。

期待と恐怖の中、ようやく第一弾を迎えました。

こんなに緊迫した緊張感のある排便は一生に一度かもしれません。

きっと肛門周辺の筋肉は強張っていたでしょう。

微量ではありましたが、何とか無事に排便を終えることができました。

手術後、記念すべき第一回目の排便の感想は、「 全然痛くないじゃん! 」でした。

まだ傷口は完全に塞がっていないので、多少のヒリヒリ感はありましたが、ほとんど無痛でした。


それから1時間後くらいにまたお腹が張ってきました。

どうやら、早くも第二弾がやってきそうな感じです。

今度は、だいぶリラックスした状態で排便に臨めました。

前日の昼食と夕食でたっぷり食物繊維を取っていたので、自分でもびっくりするくらい立派なものが出ました。

しかも、ほとんど痛みはありません。

これには本当に、ただただ感動するしかありませんでした。


手術後のお風呂

手術後の経過が順調であれば、2日目からシャワーとお風呂が許可されます。

午前中の回診は特に問題はなく、傷口も順調とのことだったので、自分にもお風呂の許可が出ました。

お風呂は、2階の売店のすぐ隣にあります。

室内に入ると、10部屋以上の個室がずらーっと並んでいます。

ジェットバス、シャワー、トイレが完備されていて、何だか温泉やスパにでも来た気分です。

早々に頭と体を洗い、ジェットバスに浸かります。

ジェットバスの泡を患部にあてると、血行が良くなり治癒を早める効果があるそうです。

ですが、あまり長い時間ジェットバスに浸かり過ぎるのは良くありません。

傷口がふやけたりする等、患部に負担が掛かってしまい、傷口を悪化させるリスクがあるそうです。

後ろ髪を引かれる思いでしたが、5分程度で切り上げました。

概ね25分程度のバスタイムでしたが、とてもリフレッシュすることができました。
( 患者さん達の平均所要時間は、概ね15 ~ 20分ぐらいが多いようです )


傷口は順調に回復しています。

手術後はじめての排便を無事に終えることができました。

先生や看護士の皆さんはとても優しいです。

食事は美味しく、毎日ジェットバスにも入れます。

まさに至れり尽くせりの入院生活です。

本当に居心地のよい病院なので、入院3日目にして、松島病院のファンになりそうです。
( というか、もうファンになっているのかもしれません )


こんな状況がずっと続けばよいのですが、人生そう甘いものではありませんでした。。。


【 手術後( 3日目 ) 】へ つづく


次回は、以下のページをご覧ください。

>> 切れ痔と肛門狭窄で計4か所の手術【 手術後( 3日目 ) 】




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